歴史の名言に学ぶ 故事成語(『隗(かい)より始めよ』)

今回は『隗より始めよ』を学びたいと思います。


この逸話も、横山光輝さんの史記の一話として入っていたように記憶しています。
(検索すると、第12話/先從隗始〔先ず隗より始めよ!!〕という記載がありました)


燕の王(昭王)は、強い国を作るための人材登用を郭隗に請いました。
郭隗は、自分を重用すれば(まず隗より始めて下さい)、自分以上の人材が集まると説明しました。
燕王はその言を受け入れ実践します。
そうすると賢者たちが争って燕にやってくるようになったのです。


この話だけみると、『大きなことを始めるには、まず手近なところから始めるとよい』という意味に捉えることができます。


現在では、この意味から転じて『物事は言い出した者から始めよ』という意味で使われているようです。


この故事成語について、『言い出しっぺから始めよ』という意味で捉えた場合……皆様、『隗より始め』られておられますか?
言うだけ言って、従業員や部下や後輩にだけやらせていないですか?


私は、『隗より始めよ』は学生時代に学んで以来、個人的にすごく印象深い好きというか人生の指針にしたいと思っている言葉の一つなのですが、実践されている目上の方に遭遇する機会は極めて少ないような印象を受けます。
反面、実践されている方と遭遇すると、本当に尊敬の念を抱きます。


私も似たような経験があります。
ある集まりで私はイベントに参加し、パンフレットを配布する係になりました。
自分なりに休憩もそこそこにしながら一生懸命パンフレットを配っていました。
しかしある先輩が、『さっさと配って帰ろう』と私にハッパを掛けながら自分もパンフレットを配り始めました。


最初のうちはその先輩も、道行く人に『パンフレットです。どうぞ。』と言いながら渡そうと努めてはいましたが、受け取ってくれる人の確率がすごく低く、5分も経たないうちにすごすごとブースに引き上げて行きました。


私は、個人的にこの言葉は『有言実行』とセットで使うと、より一層シックリくるのではないかと思っています。
人を使う立場の人間は、時には人を動かす際、荒く力強い言葉を発する必要があるかもしれません。
しかしながら、自ら言った言葉を自らも実践できる者でなければ、人はついてこないのではないかと思います。


私は一人でやる仕事が多いので、こういうケースに遭遇することは極めて稀なのですが、このことを肝に銘じながら日々生活しております。


『自分ができない又はできそうもないことは、言わない。』
『人の上に立たざるを得ない状況になったら、人が敬遠しそうなことを率先してやるよう努めたい(まだそこまで聖人君子ではない(汗))』

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